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美容師のジレンマ。カットが上手な美容師とは?

美容師のジレンマ。カットが上手な美容師とは?

こんにちは青葉台 美容室 Suu の鈴木です。

今日は前回ボブっぽくカットした同級生のカットです。

ビフォア

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前回カットした後サイドがはねたという事でした。

多分顔回りにレイヤーを入れて軽くしたので

そこがはねたのではないかと思います。


今回は顔回りのレイヤーを控えめにして、

後ろはえりあしをつけて、丸くなる様にグラデーションにカット。


収まり重視でハネないように重めにカットしたのですが

ドライ後に少し段を入れてカットで軽くなる様に切り直しました。

アフター

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伸ばしていたはずが、結局ショートボブになって

夏にカットしたスタイルに逆戻り(^_^)/


ただ梳きはほとんど入れずに、しっかりカットで

重さを取っているので、夏よりは気持ち重めになってる感じだと思います。


収まりを重視しすぎるとデザイン的に野暮ったくなってしまったり、

硬いスタイルになってしまう場合がありますよね。


逆にデザインやディテールにこだわり過ぎて、

ガチャガチャにカットしてしまうと再現性が悪いスタイルになったりします。


これは美容師さん誰もが感じたことがあるジレンマだと思います。


技術としての解決方法としては、梳きばさみを多用しないで

しっかりしたデザインで軽さや動きや質感をつくるという事だと思いますが、

それも下手にやり過ぎると自分で再現できなかったりしてしまいます。


良くカットが上手いというのは、

デザインのセンスや似合わせというのもありますが、

例えば、雑誌に載っているようなおしゃれな髪型そっくりにお店でカットして、

その時、その人にすごく似合うスタイルに仕上がったとしても、

それが自宅に帰ってから本人が再現出来ない場合、

その美容師は下手だという事になってしまいます。


なので再現性のあるスタイルを作れるのが上手な美容師って言われますよね。


ただ、逆にクセのある髪などカットする時に

収まりが良い様にと、再現性重視でベーシックなスタイルでしっかり切れても

重い感じになり過ぎたり、デザイン的に古臭かったり、

硬いイメージになったりしてしまうと

それもそれで上手な美容師とは言い難いです。


要はデザインと再現性を両立させてあげるのが

一番上手な美容師という事になる思います。


皆そこを目指していますし、ある程度の技術を持った美容師さんは

そこに関して自分なりの答えを持っているのではないでしょうか。


しかし最近すごく思うのは、

そういう技術力とは別に、

カウンセリングやコミュニケーションで、

その人をどれ位知れるか?

って言う事が重要だなぁと思います。


これは自分でお店を出してから

ものすごく実感するようになりました。

自分ははっきり言ってちょっと苦手な部分だったりしますが・・・。


これが優れている人っていうのは、お客さんを沢山カットすればするほど

どんどん上手になっていけるって思うんですよね。


その人を知れば知るほど、こうしたらどうだろうとかが色々出て来て

それを一生懸命模索しているうちに、

色んなパターンの解決法が自然と身についていって

気づいたら誰にも真似できないスキルをもっているというイメージです。


今までも自分のスキルが上がる時というのは、

どうにかしてこの人の悩みを解決しようと考えた時だったりしました。


ある程度の技術を身につけていくと

よりそう感じるようになるんですね。


カリスマ美容師って言う言葉が流行った時がありましたが

カリスマ美容師っていうのは、何も青山や原宿にいるだけではなくて

その町その町に支持されてる美容師さんも

実はカリスマだというのが最近の自分の持論です。


自分も町のカリスマを目指して頑張ろうと思えた今日でした(^_^)/


 

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