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林先生の授業を聞いて思った事(テレビの話です!)

今日はこの前見たテレビの話をします!
美容の情報はまた今日も出てきません!

スウという美容室の美容師の鈴木です(^^)/
理容師でもあります!

最初に言っとかないと...

 
予備校講師で有名な林先生が、
あるテレビの番組で
こんな事を言っていました。

仕事を選ぶ時の話。

"やりたい"は偶然。
"出来る"は必然。

その番組は
高学歴のニートの人達を生徒に
林先生が授業をするという番組でした。

その高学歴のニートの人が
なぜニートを続けているのか?
という問いに
「自分が好きな事、やりたい仕事でなければ
働きたくない。」
という人の意見を受けての
林先生の答え。

林先生は
やりたい事、やりたくない事
を分かれ目にして考えるより
出来る事か、出来ない事か
を軸に考える方が大事。

「やりたい事」より
「できる事」が大事。

そう考えるそうです。

それをどっちの軸で考えるかで
人生の分かれ目になると。

大げさではなく、
そこまで思っているそうです。

やりたい事とか、その時の人の願望
っていうのは偶然生まれているもの。

でも、
"出来る事"っていうのは偶然ではなく
必然であると。


その時に
"やりたい事"
と自分で思っているものは
実はその時の環境や情報など
外部の要因に出会ったもの。

そんなものが内部化されて
自分の思いに刷り変わっている
のではないか?

人はその情報などに喚起されて
"何々したい"
と思う。

だからその時々で
偶然そう思わされているだけで
ほんとに実の所は分からない
絶対的な物ではないのではないか?

そう思うそうです。

例えば、
東大の現代文の問題の文章で
こういうのがあったそう。

アイヌの長老の"やりたい事"とは?

答えは
「素手で熊を仕留めたい。」
だそうです。

熊は元々アイヌの世界では神の使い。

しかしいつからか、
鉄砲で打つようになって
その事にずっと気が咎めていて、
武器を使わずに素手で仕留めたい
そういう深い願望が出来たのだそうです。

そんな事からも分かるように、
やはり人間の願望というのは、
環境とか情報とかに左右される
"偶然"で
生まれるものなのだろうと。


でも一方、
何回か色々な事をやって
「出来る」
っていうのは偶然ではなく
必然であると。

この場合の"出来る事"というのは、
自分が思っている出来る事というよりも、
多くの他者が認める出来る事。


「やりたい事」が「出来る事」っていうのが
勿論一番いい。

そこは否定しないけれど
やりたくないけど出来る事。

そういう事にも目を向けて
やってみても良いのでは?

というお話です。

そんなに好きでもないけど
何だか出来てしまったり、
多くの他者に認められるものとかがある。

林先生はたまたま学生時代に
頼まれてやった塾講師が、
自分は全然好きでも、
やりたい事でもなかったのに
どこの塾に行っても、
またやってくれと言われたそうです。

ただその時はやりたい事を優先して
違う道に進んだそう。

でもそこで失敗をして
借金を返さなくてはいけない状態になり、
やりたい事ではなかった塾講師を
始めてみた。

やりたい事、好きな事と思って
やっていたものは、
その時自分には向いてないなと
薄々思っていたそうです。

それにチャレンジし続けるとか、
そんな事を考える余地ももうなく、
とりあえず借金を返さなくてはいけなく
もうそうするしかなかったそうです。

でも、
自分ではやりたいと思ってもいなかった
塾講師をやりだして
それに徹してからは、
特に大きな悩みも挫折もなく
30年今まで上手くやって来れたそう。

好きか嫌いか、
やりたいかやりたくないかを指標にして
出来る事をやらないより、
出来るか出来ないかを指標にして
出来る事からやってみる。

勿論出来る事が、やりたい事好きな事
っていうのがベストだけれども
そんな考え方もあるよ。
というお話でした。


なるほどなー
って思いました。

自分は、好きなものが、
あんまり上手く出来ないものでも、
努力し続ければ出来るようになる。
と考えていました。

だから何の仕事でも、
向いてる向いてないとかはなくて、
いわゆるセンスとか、
そういう物だって始めはなくても
磨けば光るし、
才能といわれるものだって
自分みたいな凡人でも努力していれば
それに負けない位の物になる。

だから好きなもの、
やりたい事というのを
見つけて追及するべきだと。

自分では本当にやりたい事を捨てて
この世界に来たにもかかわらず、
いつからかそんな考えになっていました。

そんな考え方の人を林先生は
ジョブズ型と言っていました。

やりたいことやりたくないことが軸な人
はジョブズ型。

スティーブジョブズはこう言ったそうです。

「私は本当に好きな物しか続けられないと確信している。何が好きなのかを探しなさい。
あなたの仕事にも恋人にも。」

でも林先生は違う考えだそうです。

"出来る事"が大事だと。

なぜ林先生は、
そういう考えに至ったのか?

あるニートの生徒が質問します。
「でも今は塾講師楽しいですよね?」
林先生
「全然」

生徒
「え、でも林先生は今は収入も
沢山あるだろうから、
ぶっちゃけやりたくないことなら
やめれる訳じゃないですか?
それって徐々にやりたくなってきてる
って事なんじゃないですか?」

林先生
「全然」

生徒
「え、じゃあ何で...やる必要ないじゃないですか?別に」

林先生
少し間を置いて
「今は、こういう事をやって下さいって言われる事を、はい、ってやってるんです」
生徒
「え?じゃあこの収録自体も本当はやりたくないんですか?」

林先生
また少しの間を置いて
少し笑いながら
「そうだよ」

「だって自分自身が人の話を聞く方じゃないから、人も僕の話を聞くと思ってないんです」
「でもね、こういう企画を考えて
やろうっていうところまでには
沢山の人の労力と知恵があるんですよ」
「沢山の人が考えて林修のっていう名前がついて、高学歴のニートに話をする。
そういう場を作ったんです」
「僕にとってはこれは一種のゲームなんですよ」
「で、このゲームに参加する以上は
絶対に勝ちたいんです。」

ここで林先生は自分が考える
仮説を唱えます。

人がどこか、これがいい!とか
快感を覚えるっていう部分は
至って「シンプル」なんじゃないかと。

だから、やりたいって事をやってる時に
「よしっ!」って思う人もいれば

結果を出した!って時に
「よしっ!」
って思う人もいる。

林先生は競争に参加して
"勝つ"
って事が好き。

自分はそういうタイプだと話します。

じゃあ林先生は今やりたい事はないのか?

なくはない。

そこでもう一つ
「やりたい事」より
「できる事」を
選ぶ理由を語ってくれました。

自分は元々やりたい事は
本を書く事だった。

まだ今みたいなテレビの仕事を
やっていない時
ある出版社が自己啓発の本を書いてください
と来た事があった。

自己啓発の本なんて読んだ事もないし、
書きたくもない。
だから断るっていう人もいると思う。
でも林先生はそうは思わないそうです。

そうか、他の人には自分は自己啓発の本が書ける人間だと思われているのか、
と考えて、引き受けたそうです。

そうやって頼まれた本は
その出版社でトータルで100万部売れたそう。

その時に印税が入ってきて
そういう本が売れたりって事には
特に何も思わなかった。

だけど
その本の話を持ってきた人は
フリーの編集者の人だったそうです。

その本が売れた事と
林先生を見つけたという功績もあって
その人は大手の出版社の正社員になれた。

そうしたら、その人の奥さんの
ご両親がすごく喜んでくれたそうです。
自分の娘の婿が、将来不安定だと思っていたけど、安定した地位になって良かったと。

それを聞いて良かったなと、
これだけで自分は
自分がやりたくない本を
書いて良かったな。

そう思えた。
そしたら何が起きたかと言うと
今度は書きたい本を書いて下さい
って言う話がきた。

喜んで書いたそうです。

タイトルは
「すし、うなぎ、てんぷら」

全く売れなかったそうです笑

林先生が出した本の中で
重版にならなかった唯一の本だそう。
ここでどう思うか。

売れなかったけど
書きたい本が書けたからいいって
思うのか。

林先生にとって、この経験っていうのは
本当に苦くて、
こんな屈辱感を味わうのだったら
書きたくない本を書いている方が
うんとマシだったなと。
そう思ったそうです。

それを聞いた生徒さん
「でも、もう一回リベンジしたいとは思わないんですか?」
林先生
「自分が書きたいものを書いて迷惑をかけたことは消えない」
「プロだから一回迷惑をかけたら、それはもう失格だよ」
そう語っていました。
 
皆さんはこの話を聞いて
どう感じたでしょうか?

僕はジョブズの言葉より、
偉人たちの名言より、
林先生が実体験からたどり着いた
人にもまれてたどり着いた
その答えがとても心に響きました。
ジョブズの言葉はカッコいいと思う。
本当は誰もがそんな事を望んでいるのではないでしょうか?

でも、こんなにハッキリと
やりたい事より出来る事が大事だと
林先生が自分の実体験から、
そんな生き方もあるのだと
自分の人生をかけて証明して
自己肯定をしてくれた事は、
色々な人の救いになる
と思いました。

それはとても優しくて
カッコいい生き方だな。

どちらが正しいとかはないけれど、
そうやって周りの人に求められる事を
やって行く。

例えそれがやりたい事ではなくても。

 
そんな事をハッキリと言ってくれる
大人がいて良かった。
そんな林先生の話が聞けて
ほんとに良かった。

そう思いました。
まだ書きたい事あったけれど
長くなってしまったので
今日は以上にします!

それでは今日も良い1日を(^_^)/~~