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フェルメールの好きな所

こんにちは!
青葉台美容室スウの鈴木です(^o^)/

上野でやっているフェルメール展
もうすぐ終わりますね。

みなさんは絵画はお好きですか?

僕は何となく興味はあったのですが、
ある時まで観賞する機会をつくらず、
ずっと過ごしていました。

しかし、10年位前に何かのきっかけで
モネやルノワールなど
印象派の展示が、やっぱり上野であって
それを一人で見に行きました。

何の予備知識もなく、
印象派の意味も良く知らず
観光地でも来たかのように
どこかで見た事があるような
有名な絵を探して
「あー何となく見た事ある絵だなぁ」
位の感想位だけ抱いて
一通り見終わりました。
ただ漠然と、
見にいけば何か刺激を受けれるかも、
という位の気持ちで行ったので、
心や脳のアンテナが受け身過ぎて
何の刺激も受けずに
出口まできてしまいました。

印象派って何なんだろう?
何も印象に残らないな笑
ゴッホとかの方がいいや
とか、大してゴッホの事も知らない癖に
そんな最低な感想を抱いて
そそくさと帰ろうとしました。

しかし、せっかく来たから
何か記念に買って行こうと思ったのですが、何も買いたいものが見つかりません。

勿体ない精神で、今日見た絵の中で
自分が一番好きだって言える絵を探そう。

そしてそのポストカードを買って帰ろう
と決めて、
もう一度最初から見直す事にしました。
そうしたら、不思議な事に
さっきまで何も感じなかった絵が
違って見えてきたのです。

ただ自分の好きな絵を一つ決めて見よう
と思ったら、受け身だった気持ちが
切り替わったのだと思います。

その絵のメッセージとか主題とか
核にあるものって何なんだろう?
って見方をして、
それが自分の内側にあるものと
近いのを探そうと頭の中で考えたら、
自然とよりその絵をじっくり
見るようになりました。

あれ?
何か楽しいかも。

絵から受ける直感的なイメージ。
伝えようとしているメッセージ
その熱量がどれくらいなのか等を
描かれた情報から読みとれるか?

細かい技法などは分からないので
美しいか美しくないか?
とか色が綺麗だとか、
雰囲気が好きだとか。

そんな単純な子供のような見方でも、
じゃあ何で好きなんだろう?
とか考えてみる。

ちょっと馴れてくると、
もっと深く考えられたり、
新しい気付きがあったり。

これが僕の絵画の楽しみ方の始まりです。
 
さっきまで馬鹿にしてごめんなさい
という感じで、
うってかわって色々な作品に
愛着が沸いてきて楽しくなれました。

僕の持論ですが、
かえって予備知識がない方が
本当の意味で芸術が心から楽しめるのでは?

と、この頃から思うようになりました。

ここにはこんな技法が使われてるから
素晴らしいのだ。とか
その時の時代背景はこうだから、
とか
そんな予備知識を入れて観る楽しさも
勿論あると思います。

それの方がより深く
芸術を楽しめるとも思いますが、
その反面、
こういう見方があるとか
先に知識として入れてしまうと、
自分なりの直感が薄れてしまうような気がするのです。
知識の擦り合わせみたいな、
ただの確認作業みたいになる事に
気付きました。

フェルメールの作品は好きだったので
予備知識が結構あって
それが邪魔にならないように
自分なりの感性で見よう
って思わないと、
心から楽しめないのです。
それはそれで楽しいのですが
自分なりの解釈の仕方、
それが人と被ってしまうと
本当に自分から出た解釈なのか
分からなくなって自問自答を
し始めてしまいます笑

石原さとみと被ったー
みたいな笑
それはそれで嬉しい事なのですが。。。
フェルメールの好きな所は
何気無い日常にスポットライトを当てて
物語を語ってくれているような所です。

人には色々事情があり、
様々な想いを抱えている。

これから始まる物語や、
誰かを想う気持ち。

そんな何気無い日常を切り取って
それが美しいのだ。
と優しく見守ってくれているかのように
感じます。

そんな所に熱量を感じ
自分の中に流れている感性に
訴えかけられる。

吸い込まれるような鮮やかな色や光、
そんな所にも熱量が注ぎ込まれていて
神々しくて、美しいです。

みなさんはどう感じているでしょうか?

最近は誰がどう感じたというのにも
興味深く聞けるようになりました。

その答えが素直であればある程、
率直であればある程、
その人自身の心に触れる事が
出来るからなのかもしれません。

絵画に興味がないと思われている方こそ、
何の予備知識もなしで、
気持ちをまっさらにして
観に行かれると楽しいと思いますので
オススメです!