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自分史その2

自分史1自分史2のその前に
の続きです。

また前置きみたいになってしまいますが、
ここからだけ読まれる方に一応書いておきます。

僕はこの自分史を書くことで
自分がこれだけ苦労してきたとか、
苦悩してきたとか
そんなことをアピールしたい訳でも
知って欲しい訳でもありません。

そして色々な経験をして今があるのだと
自慢したいわけでもないです。
(というより、そもそも自慢できるような事など未だに出来ていない笑)

そして、
今まで出会った人たちに恨みもないし
その時は嫌な事だと思ったり
嫌な気分になってしまったようなことも
今ではスッキリ消化されて、
感謝をしています。

それよりも、今までの失敗ばかり、
負けてばかりの過去を公表して
恥ずかしくないのか?
という声すら聞こえてくる気がしていますが。。。。

では、なぜ改めて振り返って
ここに敢えて書くのか?

それは、自分自身の心の整理のためと
今の自分の立ち位置をしっかりと把握するためです。

何となく感覚的に悩みながら進んできた場所。
その時々の気持ちはどうだったか?
今まで自分が何を大事にしてきたのか?

今までの自分の過去を思い出して
ちゃんとした言葉にして
向き合って、
色々と考えてみよう。

そうする事によって
今自分に必要な事、やりたい事など、
明確にしていけるのでは?
と思いました。

実際、もう頭の中では、
これからの事、
これから進むべき道、やりたい事が
ハッキリしてきました。

それを、一つの区切りとして、
忘れる事がないように、
ここに残しておこう
と思ったのです。

誰かに共感をもって欲しいとかではないので、
そういう書き方もしないですし、
自分がその時思ったままを、書いていきます。

ですので、気分が悪くなったら、
すぐに読むのをやめてください!


しかし、これを最後まで読んでくれる、
そんなとても希少な方に向けての
メッセージも少なからずあるので
そんな方を思い浮かべて、
想いを込めても書いていきます。

自分の過去は失敗ばかりなので
話すのは本当は恥ずかしい事でも
あります。

でも、それを明かす事で
今の自分の考えを誰か一人にでも知ってもらい、何かを感じてくれたのなら
うれしいです。

でもあくまでも、分かって欲しい
ではなく、
何かを感じてくれたり、
知っておいてくれたら
うれしいという感じです。

毎回言い訳めいた長い前置きに
お付き合いさせてしまい、すみません。

届くべき所ではない所に
届かない為の長い前置きでもあります。

呆れて、読むのをやめて
誰も傷つきませんように。。。
(そもそも心配する程の読者がそんなにいないとは思いますが笑)

このままだと、
また前置きだけで終わってしまい、
せっかく読もうと思ってくれた人も
失いそうなので笑
いい加減に続き書きます。。。

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思わぬ涙で終えた東中野店。
さっそく翌日から埼玉の志木での仕事になりました。

見知らぬ土地、見知らぬ人たち。
そんな新しい仕事場でのスタートは
不安とやる気が入り混じっていました。

自分はどこまでやれるんだろう?
どんな人たちがいるんだろう?

会社のグループの中で
常にトップにいる人たち、
そんな中で、美容師としては新米の自分が
果たしてやっていけるのだろうか?
そういう漠然とした不安。

それと同時に、
そんな人たちの仕事が間近で見れる、
それによって刺激を受けて自分も成長できるのでは?
というやる気とドキドキ感。

そんな気持ちで迎えた初日。

気合が入りすぎて、約束の時間の一時間以上前についてしまい
しばらく時間をつぶしていました。

しばらくしてアシスタントの子たちが来たので
1人1人挨拶したのですが、何故かみんな怪訝な反応でした。

あれ?お店間違えたかな?
もしかして自分が今日来ることは
伝わっていなかったのかもしれない。

そうこうしているうちに、店長が来たので
「東中野店から来た鈴木です!よろしくお願いします!」
と自分的には頑張って元気に挨拶したのですが
「ああ、よろしくお願いします」
と大分テンションが低く、何とも言えない複雑な表情でした。

苦虫をかみつぶしたような顔というか笑

すみません、また断っておきますが
これから綴る僕の描写は
個人的見解からの偏見もあると思います。。。

ただ、その時感じた第一印象をそのまま書きますので
ご了承ください。

何しろその後に来るスタイリストさんたち
ほとんどが、自分の思い描いていた反応とは全然違いました。

取り敢えず皆さんすごくドライな感じの第一印象。
自分は招かれざる客で、本当は来ちゃいけなかったのでは?

そんな風に思えるような皆の反応に
戸惑いました。

そんな感じで一日目がスタートしました。
 
細かい会話は忘れてしまっていますが
その時の情景や肌で感じた雰囲気が
なぜか僕は記憶に残りやすく、
思い出そうとすると
わりと細部まで思い出せる事があります。

はじめて会った時の第一印象。
朝礼前に交わされていた会話の雰囲気。
朝礼で店長の話を聞いている時の皆の雰囲気。

普段は忘れていたような事も
思い出してみると、
頭の中に残っているものです。

細かく一々描写していたら、きりがないので
ざっくりまとめます。

何しろ、店長をはじめ、スタイリスト同士の皆の関係がどこかギスギスしていました。

笑いながら交わされている会話の中でも、
上辺だけで話をしているような、
腹の探りあいがあるような
スッキリしない感じ。

そんな中に放り込まれた自分という異物。

とりあえず居心地が悪く、
どこにも溶け込めそうにありませんでした。
要はみんなそれぞれのスタイリストが
ライバルでバチバチした空間だったのです。

東中野では感じなかった、異様なバチバチ感がありました。
スタイリスト同士が協力してお店を盛り上げようとか、そういう雰囲気ではなく、
誰がどれだけお客さんをつかんで
売上などの数字をあげれるか?

そんな事が全てという印象のお店でした。

しかし、実際の営業が始まると
スタイリスト同士の雰囲気が良く、
アシスタントの連携や、
そのチーム自体の皆が協力的
というチームがひとつだけありました。
(20人以上のスタッフがいるので
ひとつのお店の中でスタイリストアシスタントでチームが組まれている。)

僕が配属されたチームは
幸いにもなのか、そんなチームでした。

そこにはまさしく、
その会社の全店舗の一番トップ、
指名数と売上がいつも一番の
スタイリストがいるチームでした。
その実質上この会社のトップのスタイリスト。
その男性のスタイリストは、
とても明るくて楽しくて、
その人自体に魅力があって、
人を引き込む言葉を使える人でした。

はっきり言ってしまうと技術はそれ程
ずば抜けてはいませんでした。

技術は店長が一番上手でした。

自分のその時の見る目がどうなのか?
というのもありますが、
当時の自分ははっきり言って技術的にも
ぺいぺいです。
しかし、自分の技術と比べてとかではなく、
美容師目線でも素人目線でも、
どっちでもいいのですが
作るスタイルから分かる技術的な上手さ、
それを見る目だけは今振り返っても
あったと思います。

ここでは単に技術的な所にフォーカス
した時だけの話です。
​​
売上も指名数も上回っている
そのスタイリストと店長の関係が
先ずバチバチしていました。

全く違う個性。
それを認め合うような関係ではなく
ガチンコのライバルで、店長が
そのスタイリストの仕事を見る目は
とても冷ややかでした。

何度も僕はその場面を目にして、
背筋が氷るような気持ちになりました。

お祭り騒ぎのようにどんどん仕事を回す
自分がいたチームに比べて、
店長のチームは静かに確実に仕事をこなして行く。

店長は技術のスピードが遅くはなく、
むしろ早くて正確だったのですが、
それよりもそのトップのスタイリストの方が全然早く、
自分でもそれで終わりでいいのか?
って思う位
めちゃくちゃ一人にかける時間が少ない時がありました。

しかし、お客さんは皆喜んで帰るので、
ちゃんと信頼関係は出来ていたのだと思います。
 
今思えばそうなのですが、
当時の自分はそう思えませんでした。

口の上手さや愛想の良さ、
それだけを武器に技術的仕事は
大分いい加減なんだな
と思ってしまったのです。

対して、店長は技術はあるのに
人間的な冷たさが馴染めず
本当はそうではなかったのかもしれませんが、当時の自分は
売上や数字に躍起になっているビジネスの人で、
お客さん目線とかがないように見えました。

スタイリストに対しても数字が全て、
お客さんとどういう関係を築いているか?
よりも、どれだけお客さんをつかんで
いけるスキルがあるのか?
そんな事をいつも見ているような人でした。
 
ほとんど店長と直接会話をする事がなく
毎日が過ぎて行きました。

スタイリストがアシスタントに仕事を教えるというのはあるのですが、上のスタイリストが下のスタイリストに教わるというのはなく、スタイリストとなったら皆がライバルというお店でした。

まだまだ勉強しなければならない僕は、
どうやってスキルをあげていけばいいのか?
ずっと悩んでいました。

このまま経験値でスキルがあがっていくのかもしれないけれど、毎回結果を出さなければいけない環境では難しい。

お客さんとどう信頼関係をつかんでいくのかも曖昧で、自分のスタイルというのが確立していませんでした。

外部の講習も身になっているのかが
分かりませんでした。

実力主義、数字の結果が全ての
厳しいお店で自分は完全に
路頭に迷ってしまいました。

今思えば、店長に相談したりとか思い切ってしてみれば、何かが変わったかもしれません。

しかし、当時は全然そんなお店の雰囲気でもなかったし、普段からコミュニケーションが希薄だった自分は
完全に孤独でした。

毎日お店に行く足がとても重く、
どうすればこの状態から抜け出せるのか?

そんな事ばかりを考えていました。

そしてそのお店で一年が経つか経たないかのある日、店長が珍しく僕に話があると声をかけてくれました。
何の話か先に言ってしまうと、
戦力外通告のような話でした。

ちょっと長くなってしまったので
一旦ここで区切って
また続きを書きます。

それではまた(^_^)/~~