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今流行りの「グレーヘア」について思うこと。

こんにちは!
青葉台美容室スウの鈴木です(^o^)/
今日は今や社会現象にもなりつつある
グレーヘアについて書いてみます。

「グレーヘア」っていうワードは、
言葉としての流行りとなって、
独り歩きしてしまいましたが、
ある年代を迎えた女性の方々の、
今までの社会の価値観の打破で
新しい価値観の一つ
だと思っています。

どういう事かというと、
年より若く見せるのが美しくて良いのだ
と決めつけられている
社会に対してのアンチテーゼなのかなと。

若く見える=美しい
よりも
自分らしさを受け入れる=素敵
というものの一つに、
「グレーヘアを受け入れる」
という選択があったのではないでしょうか?

その年代に合った耀き。

それは年より若く見えるのが素敵なんだ
という価値観だけではないのだ
という強い生き方の選択。

それは、今を生きる
ある年代を迎えた女性の方々の
本当の意味で、本来の自分を受け入れたいという、自分の中に内在している
根本的な願望もあるような気がしています。

もう他界されてしまいましたが
樹木希林さんの本が今売れているというのも、タイミング的なものもあるのかもしれませんが、自分らしく生きるとは?
という事を本当に考えはじめた
世の中の空気を感じます。

流行りだからやろうかなって思っている方々もいるかもしれませんが、
そんな生き方を決断、選択された女性は
不思議と皆さん、素敵に輝いていてお綺麗です。

それはあきらめではなく、
自分自身を全て受け入れられた
「強さと優しさ」が
芯にあられるからなのではと感じます。

僕ら美容師が出来る事は、
そんな気持ちに寄り添って
ヘアを素敵に輝かせること
だと思っています。

とは言え、自分らしさを受け入れて
心が軽やかになるという事は
必ずしも「白髪を染めない」
という事に限らないとも思います。
白い髪を生かしたカラーや、
白い髪だからこそ出来るカラー
そんな楽しみ方もあります。

白髪が伸びてきたから染めなければ
という義務感より、
カラーを楽しむという事が
どの年代でも出来るという事を
僕ら美容師は伝えていかなければ
ネガティヴな意味でのグレーヘアの移行を
増やしてしまう事になってしまうと思います。
 

オープンの時から来て頂いているMさん。

お肌が敏感で弱く、カラーが染みて、
肌が荒れてしまうという方です。

そういうお客さん、うちは多いです。

スウではヘナという選択もあり、
うちはハナヘナをしているので
それを求めて来られる方が多いのですが、
「カラーを楽しみたい」
という選択にはデメリットが多いので
Mさんはおしゃれ染めのように
白髪をいかして染めています。

ホイルで包んだ髪だけ染めて
地肌にはカラー剤をつけません。

とは言え、
シャンプーの時にはつきますので
ジアミンアレルギーの方は出来ません。

ジアミンアレルギーの方はブリーチ剤で
ホイルワークという選択もあります。

因みにスウのスタッフの祐実ちゃんは
ジアミンアレルギーがあり、ハナヘナをしていてブリーチでハイライトを入れています。

 
最近のアップで撮った佑実ちゃんの写真が
ギター持ってるのしかないです。(^_^;)
分かりづらいですかね?

ハナヘナしてる髪にブリーチを減力してハイライトを入れると、オレンジブラウンのような色になります。

インディゴしてる方はハイライト難しいので、オススメしてません。

そしてMさんのホイルワークは
こんな感じです。

 
最近は柔らかい感じのボブヘアに
合って、優しい感じが出るように
コントラストを弱くしてます。
以前はちょっとカッコいい
クールなボブに合うようにと
季節に合わせて
少しコントラストをつけて
色を分けて選別してました。

こんな感じです。
と、こんな風な、白い髪を生かして
カラーを楽しむやり方もあります。

少し前のブログでもご紹介した
グレーヘアに移行された方々。

素敵なグレーヘア🎵~変遷記
グレーヘアに移行されるにつれ
それが映えて見えるように
徐々に短くカットしていきました。
こちらの方もドンドン短くなって
今はベリーショートです。

グレーヘアとベリーショートの組み合わせがとても素敵です♪
皆さんそれぞれ素敵です♪

 
完全に染めないという選択もあるし、
グレーヘアをおしゃれに染める
という選択もある。

完全に染めないと選択されたお二人は
以前スウでずっとハナヘナをされていました。

スウでハナヘナをされる方の理由の一つに、
普通のヘアカラーや、
いわゆる白髪染めをし続けている事に
漠然とした不安を持っていた
という方が多いです。

ずっとやり続けて、髪の傷みや
頭皮が染みるようになってきたなどです。

普通のカラーがダメでジアミンアレルギーがあってとかよりも、
そう言う不安を抱えている方が多いのは、
僕を含め美容師さん側の責任もあるように感じます。

 
優しい薬だからと慢心して、
必要以上に頭皮にベタベタつけたりとか、
そんな何気なくやっている行為で
徐々に肌を傷つけていてしまっている
という意識は、未だに大半の美容師さんが
とても薄いと思います。

カラー剤の混ぜ方が不十分で感じる
染みなどもあります。

そんな塗り方、薬の使い方一つで
防げたはずの事故で
ヘアカラー=危険な物
と感じさせているのは
本当にもったいないし、残念です。
 
偉そうな事言わせてもらっていますが
これは全てお客さんから学んだ事です(^_^;)

過去を振り返って、
自分も、慢心や知識不足で、
知らない間に誰かを傷つけていたのかと
思うと申し訳なく思います。

そんなネガティヴな意味での
グレーヘアの流行にならないように、
僕も気をつけなければいけないと感じます。

安心で安全に
より素敵に輝けるようにするには
どうしたらいいのか?

ずっと勉強ですね。
今日は以上です!
それではまた(^_^)/~~